妊娠中のトラブル
妊娠初期[吐きつわり]
吐き気・嘔吐・食嗜好変化が主な症状のつわりのなかで、最も多いのが「吐きつわり」です。
時間帯が決まっている人から、四六時中吐き気がある人、時期も一時期で終わる人から、出産まで続く人まで様々です。
しかし、つわりの最も出やすい15週以前は、食べないことが赤ちゃんに及ぼす影響は少ないので、赤ちゃんのためにムリに食べようとはせず、脱水症状だけには気をつけて、好きなものを好きな時に少しずつでも摂れれば十分です。例え吐いてしまっても、栄養は吸収しています。
原因
つわり全般の原因はハッキリと解明はされていません。しかし有力説は妊娠と同時に急激に増えるホルモンであるhCG(人絨毛性ゴナドトロピン)が、16週頃まで出続けることにあるようです。16週以降になり分泌が落ち着いてくると同時につわりも落ち着いてくるので、このホルモンが関係しているのではないかとされています。
治療・対処法
●自分のリズムで、好きなものを好きなときに食べる。
●食事以外でも、自分の好きなことをする(ストレスが一番悪影響)。
●出来るだけ気分転換をはかるように心がける。
ツボ
内関(ないかん)
手首の付け根中央から指1.5~3本分の部分にあります。
裏内庭(うらないてい)
足の人差し指を曲げて足の平に先端がつく部分です。 (お灸にも適しています)
漢方
小半夏加茯苓湯(ショウハンゲカブクリョウトウ)
半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)
半夏と生姜は吐き気を抑え、茯苓は唾液を押さえる効果があります。
注意
漢方薬と言えども薬は薬。各医療機関によっても違いがあり、同じ名前でも成分が違う場合もあるので、必ずかかりつけの産科の先生に相談して下さい。
また、必ず妊娠していることを伝えた上で処方してもらうようにしましょう。