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コミュニケーション[子育てエッセイ]
9〜10ヶ月

完璧なお母さんより笑顔のお母さん

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子育てとは、すぐに結果が出ることではありません。
自然のリズムや赤ちゃんのリズムを感じてそのペースに添い、ハッキリした「成果」や「結果」が見えないことも、将来を信じて急がずに待つことが大切です。

ところが、私たちがこれまで成長する過程では、テストや学校の成績を重視され、社会に出てからも効率を上げることや、成果を出すことを求められてきました。私たちは知らず知らずのうちに、効率を上げ、成果を上げることを教育されてきたのです。
しかし、子育てには、効率を上げるとか、目に見える成果を出すとかはありえないのですが、生真面目なママは、これまでのように一生懸命努力して、その成果を求めがちです。
その結果、思い通りにならなくて、眉間にしわを寄せたり、疲れてしまったり、子育てがうまくいっていないと感じてしまうこともあるでしょう。
「こうあるべき」という理想の子育てを追い求めると、子どもの本当の姿が見えなくなります。


長女(1才半)の時、妊娠中も新生児期も、育児雑誌に頼り切りになっていた。初めてのことだけに、焦っていたように思う。なぜ2ヶ月になるのに授乳のリズムができないのだろう。体重計に乗せながら母乳を与えては、どうして100ccしか飲まないの?ミルクを足すべきなの?等、マニュアル通りにいかなくて、母親失格か?など不安になっていた。
4ヶ月半ば、長女が気管支炎にかかり、2週間ほど入院することになった。初めての子離れ、親離れである。今頃どうしているか、泣いてないかと考えるたび胸が張り、涙も出てくる。そんな時に主人が「美容院でも行ってきたら」と一言。こんな事態に何を言っているのと思いながらも、鏡の中の私は育児疲れを物語っていた。今まで自分のことなど考える余裕が持てなかったのだ。
外はなんていい天気。美容院に行って、ちょっとおしゃれをして面会に病院に行くと、娘もゆったり顔で眠っていた。
こんなことがあってから、愛読していた雑誌の購入もやめ、もっとゆとりのある育児に切り替えることにした。離乳食が始まっても、一生懸命食べさせることも控えた。お昼寝タイムには、私も仕事すべて放って一緒に眠ったり、家事も育児も、完璧さは失ったけれど、楽になった。
毎日子どもを眺めていると、新たな発見が必ず一つ見つかる。マニュアルを読み続けていたら、『これができない』と悩んでいたかもしれないが、今は違う。月齢にこだわることなく、『今日はこれができた』と喜ぶことができるのがとても嬉しい。
(1才6ヶ月 Aちゃん R.Sさん)


生真面目な方ほどつらくなりがちです。肩の力を抜いて、子どもといっしょに笑いあっていきましょう。
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