コミュニケーション[子育てエッセイ]
2〜3ヶ月
おっぱいおいしいね
おっぱいは、ママの体で作られています。体は、口に入る食べ物によって作られており、おっぱいにもママが食べた物が出ているといわれています。
カレーや辛い物を食べた後は赤ちゃんがあまり飲んでくれない等の経験はありませんか?
現在、おっぱいの味や質が変わるか変わらないかという考え方として、欧米系の母乳支援と日本の母乳支援では意見の相違があるようです。どちらにしても母乳をあげているママはバランスのとれた栄養を摂ることが大切です。
そしてバランスのよい食事や、添加物のなるべくない食事を摂ることは、赤ちゃんのためにもとても大切です。
和食がおっぱいにいいワケ
おっぱいのためにいい食事は、何と言っても和食だと言われています。
初乳は、黄色い色をしていましたが、この時期のおいしいおっぱいとは、少し青みがかってサラサラとした感じです。
和食は栄養素的にも優れていますが、日本人の体にもその意味が隠されています。多くの日本人は、戦前まで、穀物と豆と季節の野菜と少しの魚を食べて暮らしていました。体も、何代にも渡って、それを効率的に消化吸収できるように作られてきました。戦後60年で日本の食生活は驚くほど変化しましたが、体の変化は追いついていないのです。お肉中心の現代食に体が合うようになるには、あと2~3代の世代交代が必要だと言われています。
和食がいい、もう一つの理由があります。「身土不二」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
身体と大地は一元一体のものである、という意味ですが、もっと分かりやすく言うと「暑い地域や季節には陰性の作物(体を冷やす)が採れ、逆に寒い地域や季節には陽性の作物(体を温める)が採れる。暮らす土地において採れる季節の物(旬の物)を常食する事で、その土地の季節(環境)に調和した身体になる」ということなのです。
ママが和食を中心にきちんと食べるということは、赤ちゃんにとって体に優しい食べ物であるばかりでなく、こうした大地のめぐみ、食べ物の力を、赤ちゃんにも伝えることになります。
赤ちゃんが便秘がちになったり、風邪を引きやすかったり、体調が思わしくないなと思った時には、ママの食生活も振り返ってみましょう。
(2012.8.22 改訂)