ママのカラダ 4〜7週
子宮の大きさ
[鵞卵大(がちょうの卵くらい)]
一番早く気づく兆候は月経の遅れです。月経は、環境の変化や精神的なものからも影響を受けますが、規則的な人は予定月経から1週間以上遅れたら妊娠の可能性があります。
また、基礎体温をつけている人は、高温期が2週間以上続いたら妊娠の可能性を考えましょう。
まずは市販の妊娠検査薬で検査してみるものよいでしょう。将来、胎盤の基になる絨毛から分泌されるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が尿中に排泄される量で判定します。予定月経が1週間遅れた頃には反応が出るでしょう。
しかし、妊娠検査薬は妊娠の判定がでる一方で、偽陽性といって
子宮外妊娠・
胞状奇胎・
流産の異常の有無までは分からないため、陽性が出た場合は早めに産婦人科を受診しましょう。
産婦人科では、尿検査や必要時血液検査で妊娠を判定します。また、超音波検査で確定診断をします。
妊娠5週を過ぎる頃には子宮の中に胎嚢(赤ちゃんが入っている袋)が確認できるので、子宮外妊娠の是非も分かります。但し、月経周期など個人差があるため、まだ診断がつかないこともままあります。
月経周期が28日と規則的な人は、最終月経から約4週間目、予定月経日が4週0日と数えて予定日を算出します。しかし、不規則であったり、いつもと月経周期が違ったことによって、後に予定日が前後することもあります。
つわりは個人差がありますが、約半数のママがつわりを体験します。
早い人は4週頃から、遅いと7週頃から始まる人もいます。おなかが空くと吐き気を感じたり、吐いたりします。特に朝起きたときや、空腹時に感じることが多いようです。その他にも食べ物の好みが変わったり、食べ物の匂いに敏感になったりしますが、症状は人によって様々です。
8~12週(3~4ヶ月)がピークで、12週を過ぎる頃には治まってくる人が多いようです。
また、妊娠によるホルモンの影響で便秘になったり、だるくなったり、眠くなったりもします。
尿意を頻繁に感じることもあるでしょう。これは、子宮が大きくなるにつれて膀胱が圧迫されるために起こります。8週を過ぎ、子宮が骨盤腔外まで発達すると、感じ方は弱くなりますが、36週を過ぎ、赤ちゃんが誕生の準備を始めるために頭が下がってくると、また感じるようになります。
この時期は、赤ちゃんの様々な器官を作る大事な時期となります。薬やレントゲンなどに注意し、自己判断せずに主治医に相談しましょう。
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出産予定日について
* 妊娠!と分かったら気になるのが出産予定日。出産予定日は、最終月経開始日から数えて40週0日の日、日数にすると最終月経開始日から280日目になります。
但し、月経が不規則であっても、規則的であっても、時に排卵日がずれることがあります。このため、超音波で赤ちゃんの大きさを見て、予定日を正確に決めていきます。
超音波検査ではCRL(頭殿長)といって、赤ちゃんの頭からお尻までの長さを測ります。11週頃までの赤ちゃんは個人差がないので、妊娠早期に測ることで正しい妊娠週数や出産予定日を正確に出すことができます。