コミュニケーション[子育てエッセイ]
16〜19週
赤ちゃんの気持ちって?
赤ちゃんへの語りかけ、慣れてきましたか?
そろそろおなかの中の赤ちゃんが動くのを感じられる方もいらっしゃるでしょう。赤ちゃんが動くと、語りかけも一層楽しくなりますね。
声には出さずに心で伝えているという方も、ぜひ、声に出して語りかけてあげましょう。もちろん、赤ちゃんにはママの気持ちが丸ごと伝わっているし、声も聞こえているでしょう。でも、例えば、あなたが大勢の人の中にいる時のことを考えてみてください。自分に関係がない話は耳に入らず、声も話も印象に残らないでしょう。誰も話しかけてくれないと、孤独な寂しい気持ちになることだってあるかもしれませんね。
そんな時、誰かが「○○ちゃん!」と声をかけてくれたら、パっと明るい気持ちになって、その人のことが何だか好きになるでしょう。赤ちゃんも、声に出して語りかけてくれるパパやママのことが大好きになります。
赤ちゃんとのコミュニケーションは一方通行??
ところで、「赤ちゃんへの語りかけ」というのはよく聞く言葉ですが、「赤ちゃんの気持ちを聞く」ことはどうでしょう?
語りかけというのは一方通行のものですが、本来コミュニケーションとは、相互に言葉を交わし、気持ちを伝え合い、感じ合うものではないでしょうか?
赤ちゃんの気持ちを感じ取ってみる時間を、一日の中で少し持ってみましょう。
楽しいのか、喜んでいるのか、それとも苦しい思いをしているのでは?なんていうママの想像や予想は頭から消し去って、ゆったりとした音楽でもかけて、ただ「赤ちゃん、どんな気持ちでいるの?」と尋ね、気持ちを感じてみます。
その時何かを感じても、感じなくてもいいのです。
ただ「赤ちゃん、どんな気持ちでいるの?」と感じ取ろうとする習慣を持つことで、いつか何となくわかっていくのです。そして、生まれてきた時には、表情を見たり、抱っこをした感触など、赤ちゃんの気持ちを感じ取る材料がさらに増えることで、初めての赤ちゃんでも、その気持ちがわかってあげられるお母さんになるのです。
そして、そんな風に自分の気持ちに心を傾けてもらっている赤ちゃんは、生まれてからもゆったりとして、安心しきった表情をしているでしょう。
赤ちゃんの穏やかさと、赤ちゃんの気持ちを感じ取れるご自分自身が、きっと子育てを助けてくれるでしょう。