およそ10ヶ月間おなかの中で過ごす赤ちゃんとママのために
妊娠中のトラブル
カラダの心配ごと[胸部]
- 妊娠が分かった頃から、乳首がチクチク痛みます。
- 卵胞ホルモンの働きで、母乳の工場となる乳腺組織や、母乳の通り道の乳管も発達し、出産に備えます。
その際、乳頭がチクチクしたり、乳房が張って痛くなることも。発達が急で、血液循環が追いつかなくなると、乳房はうっ血し、部分的にしこりができたり、強い痛みを感じます。これらは生理的なものなので、心配いりません。
ただし、発熱や乳頭からの血性分泌物を伴った場合は別です。お医者さんへ行って処置を受けましょう。
また、下着は肌に直接触れるものだけに、気を配りたいもの。ブラジャーは乳房をきつく締め付けるものではなく、妊婦用をはじめ、やさしく保護するゆったりめのものに替えましょう。また、マッサージも効果的です。
- 脇の下にしこりを発見しました。癌ではないですか?
- しこりは、哺乳動物から人間に形成する時に組織が残ってしまったもので、妊娠するとあらわれることがあります。これを副乳といいます。
ふくらみやしこりだけではなく、乳首のようなものができることも。副乳から母乳が出てくることはありませんが、痛みが激しく熱を持った場合は、お医者さんの指導に従うとともに、2~3日冷やすとよいでしょう。通常、産後は自然に消えるので心配いりません。
- 乳首や脇の下が黒ずんできました。元に戻りますか?
- 妊娠後、妊娠中に増加したホルモンによってメラニン色素が増え、色素が多い部分が黒ずむことがあります。それは脇の下や乳首、陰部などです。
メラニン色素は、肌を黒くすることでよく知られていますが、大事な部分を守る働きもあるため、この様な変化が見られるのです。
出産後は元通りきれいになるので、気にしなくてもよいでしょう。
- 息苦しく感じることがあります。何かの病気でしょうか。
- 赤ちゃんの成長とともに大きくなった子宮が、横隔膜を押し上げて心臓や肺を圧迫し、息苦しさを覚えることがあります。階段を上る時は急いだりせず、休み休みマイペースで。苦しくなったら立ち止まり、深呼吸をしましょう。
また妊娠中は、極度のストレスや体の変調によるパニックで、過呼吸を引き起こすこともあるので注意しましょう。ですが、あまり神経質にならず、大きく構えていることをおすすめします。
- 大した運動もしていないのに、心臓がバクバクすることがあります。
- 赤ちゃんの成長に伴い、大きくなった子宮によって横隔膜が押し上げられ、心臓や肺を圧迫して息苦しさを感じることがあります。
妊娠中は体を巡る血液量が増えるため、心臓に与える負担が大きくなり、脈拍が速くなって動悸を起こすこともあります。また、貧血によって血液中の赤血球が減少し、動悸を感じることも。この場合、お医者さんに相談して鉄剤を服用します。
動悸が起こったらその場でしばらく休んで様子を見ましょう。休んでもおさまらない時は、体に異常がある場合もあるので、受診しましょう。
- Copyright (C) 2008-2016 Babys! All Rights Reserved.