コミュニケーション[子育てエッセイ]
1才0〜1ヶ月
1才児の姿
胎内での一心同体の時に始まり、出産を経て、母と子の距離は次第に離れてきました。ママが世界の中心だった0才の頃から、子ども自身の視野が広がっていく時期です。
子どもの自我が芽生え、「依存」から「自立」に向けて歩み始めています。
心身、自己表現、行動、いろいろな面がめざましく発達していきますが、その発達の仕方は、一歩進んでは少し戻り、また進んでは戻るを繰り返しながら徐々に成長していくものです。特に、目には見えない心の成長では、それが一層複雑に感じられます。子どもの成長に合わせた言葉がけなど、この時期の特徴をつかんだ対応をしていきたいものです。
子ども自身ももどかしさを感じているのです
1才は、心身の急速な発達が目立つ時期です。
「立つ」から「歩く」へ。そして、言葉の面でも、一語文、二語文から会話へと成長していきますが、全てを言葉で表現できる訳ではなく、子ども自身もどかしさを感じてイライラすることも目立ちます。
心の成長では、ママとの信頼関係の中で「自立」と「依存」の全く違う二つの面を見せ、「ママに側にいて欲しい、でも離れて見守って欲しい」、「一人でやりたい、でもできない」など、二つの心を行き来しています。
ママはその変化に戸惑いを感じることもあるかもしれませんが、子ども自身ももどかしさを感じていることを理解して、子どもを一人の人間として認め、接することを学んでいきましょう。
この時期の特徴を掴んだ対応で、子どもの自信と意欲を育てていくことができます。