コミュニケーション[子育てエッセイ]
1才2〜3ヶ月
歩き始めた子どもたち
歩くようになれば少しは楽に・・・と思っていたところが、歩けば歩くでまたママが待つようになる場面が増えてきたことでしょう。
例えば、これまで抱っこで10分だった道のりが、道ばたの植物やアリや猫、空を飛んでいる飛行機など、一つ一つ目を止めたり、感動したりしながら、1時間かけて歩くようになります。
そして疲れれば抱っこをせがまれ、寝れば大きくなった体はずしりと重く感じます。
そんな中で、ついついバギーに頼りたくなるママもいらっしゃるでしょう。バギーなら子どもたちの寄り道もないし、寝てもラクラクです。
歩くことには子どもの心身の成長に大切な鍵が
この頃、かなり大きなお子さんがバギーに乗っている姿を見かけませんか?ママたちは、眠った時が大変だからと、バギーを持って出かけます。でも、畳んだバギーを持ちながら、子どもと手をつないで歩くのは大変なので、歩きたがる子どもを無理にバギーに乗せたりします。そうして、バギー生活を続けていくうちに、歩きたがらない子どもになってしまうのです。
子どもには、成長する旬の時期があります。歩き始めた子どもたちは、歩くことが大好きで、歩くことを学ぼうとしている時期です。
歩くことはしっかりとした体をつくるばかりでなく、自分で行きたいところに行ける達成感、信号が変わらないうちに渡り終えようとするなどの頑張る気持ち、バギーのような受動的な移動ではなく、能動的に動くからこそ気がつける数々の発見など、子どもの心身の成長に大切な鍵がたくさん隠されています。
歩くということは、一生に渡って大切なことです。車やバギーに頼ってばかりではなく、少し大変なことがあっても、歩くことを学びたがっている今、そのチャンスを逃さずに持てる力を伸ばしてあげましょう。