子どもの健康
耳鼻咽喉[急性咽頭炎・急性喉頭炎]
起こりやすい時期 : 2ヶ月~2才
急性咽頭炎・急性喉頭炎は、咽頭・喉頭の粘膜およびリンパ組織の急性炎症であり、風邪の一症状として起こることが多いです。咽頭と喉頭の粘膜は連続しており、急性鼻炎も含め同時に認めることも多い病気です。
のどの痛みや不快感がおき、物を飲み込むときに痛みます。のどの粘膜が炎症で赤く腫れ、頭痛や発熱などの症状を伴うこともあります。
原因
ウイルス(アデノウイルス、コクサッキーウイルスなど)や、細菌(A群β溶血性連鎖球菌(ベータようけつせいれんさきゅうきん)、インフルエンザ菌など)の感染によるものが一般的です。
症状
主な症状
のどが赤く腫れる
のどの不快感
せき
鼻水
発熱
耳の痛み
嚥下痛(食べたり飲んだりを嫌がる)
倦怠感
声のかすれ
呼吸困難
咽頭後壁という口を開けたときに見えるのどの突き当たりが炎症を起こして赤くなります。この段階では、のどに異物感や乾燥感がある程度で、のどの痛みも熱もさほどありません。しかし症状が悪化すると、炎症を起こした部分に赤い顆粒状の発疹ができ、さらには、口蓋扁桃のすぐ内側にある咽頭側索という部分が腫れたり、白い膿がついたりします。この状態になると、のどに強い痛みを感じ、物を飲み込むときに痛みをともないます。
急性喉頭炎の場合、のどが腫れ上がって狭くなってしまうクループ症候群という状態になることがあります。
治療・対処法
水分と栄養の補給に心がけ、ゆっくり休養をとります。うがい薬でうがいをするのも忘れずに行いましょう。
のどの痛みがあるため、食事は刺激が少なく、のどごしのよいものを与えましょう。脱水症状にならないよう充分な水分の摂取と、室内の湿度を快適に保つことで、せきやのどの痛みが軽減します。乾燥している場合は加湿器などを使用するのも効果的です。また、上半身を高くして寝かせてあげると呼吸が楽になります。
シロップ 殺菌や粘膜の保護効果のあるうがい薬やトローチ、消炎剤や抗生物質が処方されることもあります。発熱がある場合は解熱剤も同時に処方されます。普段からうがいを習慣化しておくのも、予防として役立ちます。