栄養と食事
食事のヒント[塩分]
1日の目標摂取量:約8g以下
妊娠中は塩分控えめ=妊娠中毒症予防
塩分のとり過ぎは、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の原因といわれ、妊娠全期にわたり注意されます。正常な妊婦の1日の塩分摂取量は8g以下。たったの小さじ2杯程度(小さじ1杯=5g)ですから、気にせずにいろいろなものを食べていると、すぐにオーバーしてしまいます。
塩分制限がうまくできず、むくみや高血圧の症状が出てしまうと、摂取量はさらに制限され、1日7g以下に。入院するほど重症の場合は5g以下となり、ほとんど味を感じない量となってしまいます。
お玉 妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)は、食事での日々の予防が、大きな効果をもたらします。しょうゆを減塩にする、ハム・かまぼこなど、塩分が多い加工食品は一度ゆでて塩分を抜くなど、こまめに努力することが大事です。
薄味にすることで、素材そのもののおいしさに改めて気づくことも多いはず。妊娠中は素材自体の味を楽しみましょう!
塩分を減らすためのヒント
調味料の口を小さくしておく
かけ過ぎてしまうのを防ぐため、 塩の調味料容器にテープを貼る。
マヨネーズは中口のシールを剥がさず、 楊枝で穴をあけて使用する。
だしや酢、レモンをきかせ
しょうゆや塩の代わりに、 酢・レモン・ハーブなどを上手に使って減塩。
柚子やカボス、生姜や大葉などもよいですね。
そのほか、だしをしっかり取ると、薄味でもおいしく食べられますよ。
ドレッシングは、かけずにつけ
サラダにはマヨネーズよりドレッシングを。でも妊娠中は直接かけないで!
別の小皿に入れ、つけて食べることにより、使用量が減ります。
汁はできるだけ飲まな
ラーメンなどの汁は、一口でガマン!
味噌汁などは具を多めに食べましょう。スープ類も、味付けが濃いものはいつもの半分に。
調味料の塩分例
しょうゆ
小さじ1杯あたり0.9g
ウスターソース
小さじ1杯あたり0.5g
固形コンソメ
5gあたり2.1g
ケチャップ
小さじ1杯あたり0.2g
みそ
10gあたり1.1~1.3g