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ママの健康 カラダのトラブル[腎盂腎炎]

お産の時には膀胱が強く圧迫され、急激に膀胱の筋肉が伸ばされるので、一時的に膀胱の筋肉が麻痺状態となって、お産後に膀胱内に尿がたまっても尿意を感じにくかったり、尿意があっても出ないことがあります。
妊婦の0.5~2%に発生するといわれ、これらの症状は産後、時間がたつにしたがって自然に回復しますが、膀胱が強く刺激されると尿道も普通より大きく開き、産後に膀胱炎を起こしやすくなります。膀胱は尿管によって腎盂、腎臓にもつながっているので、ばい菌が膀胱から奥へ上がっていくと、腎盂に炎症が起き腎盂腎炎になります。


原因
産後(産褥期)は、細菌感染を起こしやすい状態にあり、分娩時に膀胱の粘膜や腎臓が感染しやすくなっていることや、大きくなった子宮が膀胱を圧迫したり、ホルモンの影響で腎臓と膀胱をつなぐ尿管の収縮が鈍くなったり、便秘によって腸内が圧迫されたりすることが原因と考えられます。


症状
主な症状
38度以上の高熱(午後から出ることが多い)
震え
寒気
吐き気
全身の倦怠感
腰やわき腹の痛み
白く濁った尿


腎盂腎炎は膀胱炎と症状が似ていますが、膀胱炎とは違って発熱があり、腰痛やわき腹痛を伴います。突然、激しい震えや寒気を感じ、38度以上の高熱が出て、尿がにごります。
腎臓のあたりを背中からたたくと、腎盂腎炎になっている側がウッと痛むのが特徴です。急性と慢性があり、慢性腎盂腎炎では、腎盂腎炎を起こすような病気や、発症しやすい状況が体にあることが多いので、その原因を検索することが重要となります。


治療・対処法
イメージ
症状が重い場合は入院して抗生物質の点滴注射を受ける必要がありますが、比較的軽い場合は、飲み薬の抗生物質を内服します。細菌感染によるものですから、治療の基本はその原因菌に効く抗生物質を投与します。早い段階で専門科にかかることが最適ですが、信頼できる産婦人科でまずはお話してみるのがよいでしょう。

感染が腎臓まで広がっていなければ、2~3日の投薬ですむこともあります。腎臓の感染が疑われる場合は、平熱の状態が48時間続くまで投薬が続けられ、原因菌を調べるため尿の培養検査が行われます。培養の結果から、その細菌に対してより有効な抗生物質に切り替えることもあります。腎臓の機能を助け、細菌を尿路から洗い流すため、水分を多く取るようにしましょう。
産後6~8週間たったら再度尿の培養検査を行い、感染症が治癒しているかどうか確認します。症状が治まってもしばらくはきちんと尿検査や血液検査を受けて、完治したことを確認することが大切です。

水分を多く取ることも肝心ですが、まずは尿意を我慢しないことです。併せて、急性腎盂腎炎は性交の際に感染が起こる場合が多いことが挙げられますので、男性が不潔な手で女性器に触れたりするのは避けるべきです。理想としては、性交前には風呂かシャワーに入り、女性は性交後も性器周囲を清潔にするために、シャワーかビデを使用するのが腎盂腎炎の予防にはよいでしょう。
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