コミュニケーション[子育てエッセイ]
2才6〜7ヶ月
しつけが気になる時期
幼稚園のこともあるし、そろそろちゃんとしつけなくちゃ!と思われている方もいらっしゃるでしょう。「ちゃんと」と思うと、キッパリ・厳しく伝えていこう!なんて決心してはいませんか?
しかし、厳しく教えることだけが「しつけ」でしょうか・・・?
0才の頃からお伝えしていた、「生活習慣は日々の暮らしで伝わっていく」ということを思い出してください。2才の今は自我を認めた対応が大事、ということを思い出してください。今、子どもたちに現れているのは、これまでの日々の中で学んできたことであったり、自我の主張だったりします。
「しつけ」は厳しく叩き込むことではありません
「しつけ」と「しつけ糸」。どちらが語源かはわかりませんが、しつけ糸は、切れやすい糸でゆるゆると縫われています。
しつけも、同じです。今ここで、きっちりと叩き込むことが良いしつけなのではなく、こちらの方向がいいんじゃないかしら?とそっと提示するものです。
「しつけ」とは、皆が気持ちよく暮らし、お互いに知らない人とも気持ちよく関わり合える社会のルールを伝えていくものです。子どもに他人を思いやる温かい気持ちを育てることで、その場その場で判断して、社会の中で気持ちよく関わることができる人に育ちます。
「しつけ」を「叱る」ことだと思っている方もいらっしゃいますが、辞書を引くと、「叱る」とは「声をあらだてて相手の欠点をとがめる」とあります。「しつけ」と「叱る」の間には、大きな隔たりがあります。
まず、パパとママがその手本となるように、ご自身の暮らしを意識しながら、自我を大事にした子どもへの伝え方(2才3ヵ月参照)を実践していきましょう。