コミュニケーション[子育てエッセイ]
1才9〜10ヶ月
子どもの思いやりを育てるには
お子さんに、どんな人に育って欲しいですか?
将来の道はお子さん自身が決めることですが、どんな分野を選んだとしても、人との関わりは欠かせません。思いやりのある人は周囲の信頼を集め、必然的にやりたいことへの協力者も増えていきます。お子さんに思いやりの心を育ててあげることは、将来にわたる大きなギフトとなるでしょう。
思いやりの心を育てるために、ぜひご両親に実行していただきたいことがあります。
人の気持ちを感じ取ろうとする姿勢
これまで繰り返しお伝えしてきたように、子どもの気持ちを感じ取り、言葉に出して共感していきましょう。
子どもの真剣な気持ちをからかわない
わかりにくい言い回しかもしれませんが、お子さんの気持ちをからかう行為は案外目にします。
例えば、何かでグズる子どもに「泣き止まないと置いてっちゃうよ!」とか「おばさんのうちの子になっちゃいなさい」とか、お子さんが嫌がると知っていて、親の権威を振りかざす言葉です。
余りによく目にする行為なので、こういう言葉を子育てのパターンの一つとして認識してしまいそうですが、よくよく考えれば、これは相手の嫌なことをわざわざする行為です。思いやりのある言葉を、親自身が意識していきましょう。
約束を守る
例えば、手が離せない時にまとわりつかれて「後でね」、「ちょっと待ってて」と言ったり、おもちゃ売り場で欲しがってグズった時「今度来た時ね」と言ったり、その場逃れをすることがあるでしょう。
親にとってはその場だけの言葉でも、子どもはしっかり覚えていて、しかもそれは「約束」なのです。そのおもちゃ売り場に行った時には、「今度来た時買ってくれるって言ってた」と思いワクワクしているかもしれません。
「後でね」、「ちょっと待ってね」と言ったことを忘れずに、用事が終わったら「お待ちどうさま」と声をかけたり、できないことは言い逃れの言葉にしないなど、子どもとの約束を守れるようにしていきましょう。
間違ったことをした時に謝る
当たり前のことのようですが、まだ小さいご自分のお子さんにちゃんと謝ることは、案外できにくいようです。人間としての素直な態度で、お子さんとも接していきましょう。