およそ10ヶ月間おなかの中で過ごす赤ちゃんとママのために
妊娠中のトラブル
カラダの心配ごと[顔]
- 肌荒れ、吹き出物が気になります。治りますか?
- 妊娠中は、肌の乾燥や、分泌物の増加によって吹き出物ができ、肌荒れになることもあります。規則正しい生活をし、栄養バランスの取れた食事を心がけ、こまめに洗顔したり、保湿したりするとよいでしょう。ほとんどの場合は、産後に改善します。
- 妊娠中はシミやそばかすができやすいと聞きました。
- ホルモンの影響でメラニン色素が増えるので、シミ、そばかすもできやすくなります。これらは一緒にされがちですが、そばかすはメラニン色素の量など先天的な原因であるものが多く、シミは後天的なストレスや貧血が原因です。そのため、シミは産後には消えますが、そばかすは残ります。
予防としては、まず日焼けしないことが大事です。日差しの強い時期は、日傘をさしたり帽子をかぶるなど、日よけを心がけましょう。また、ビタミンCを多く含む食べ物や、緑黄色野菜をよくとることも効果的。
- 風邪が治ってだいぶたちますが、いつまでも鼻づまりが治りません。
- 妊娠中は、分泌されるホルモンの影響で粘膜にも変化があらわれ、鼻づまりや喉が乾燥するなど、耳鼻咽喉科系の症状が比較的起こりやすくなります。
予防としては、なるべく部屋を乾燥させないこと。冬には加湿器を使用するとよいでしょう。風邪をひきやすい季節なので、帰宅したら手洗いやうがいを心がけ、自己管理に努めましょう。
- 時々鼻血が出ます。対処法は?
- ホルモンの影響と血圧の上昇により、鼻の粘膜が充血しやすくなり、歯茎からの出血や、ちょっと鼻をかんだくらいで鼻血が出たりします。
歯茎からの出血は、手当てしなくても自然に止まります。鼻血の場合、少量なら小鼻を外からつまめば大丈夫。それでも止まらない時は、鼻にガーゼを詰め、濡れたタオルなどで首を冷やし、頭を高くして横になりましょう。ビタミンA、ビタミンCを含む食品をたっぷりとると、出血予防になります。
- 寝起きや空腹時、口の中が粘つきます。
- ホルモンバランスの変化により口の中の粘膜が変化を起こし、粘ついたり口内炎ができることがあります。この場合、ビタミンBを摂取するなど、食べ物に注意すれば改善します。
つわりで歯磨きがおろそかになることが多く、歯肉炎や虫歯を引き起こすことも。つわりでブラッシングするのがつらい場合は、歯磨き粉を使わず歯ブラシだけで磨いたり、歯ブラシを小さいものにかえたり、こまめにうがいをするとよいでしょう。
- 吐き気がしてつらいです。
- 嘔吐や吐き気は、妊娠初期に起こるつわりの症状で、最も顕著なもの。妊婦の50~90%の人が、つわりによる吐き気を感じるといわれています。
つわりの重い症状は、妊娠悪阻といい、嘔吐を繰り返して水分なども摂取不能になるので、お医者さんで点滴などの治療を受ける必要があります。
- 歯が浮くような感じがします。
- 妊娠時には、出産を容易にするため骨盤をはじめ、体の各部分の骨と靭帯がゆるみます。それは、歯と骨をつないでいる部分も同じで、「歯が浮く」ように感じます。この場合、妊娠後期以降は自然に治るので問題ありません。
この他に、ホルモンの影響や口内の不衛生によって歯肉炎や虫歯ができやすくなります。症状がひどい時には歯槽膿漏が原因で歯がぐらつくことも。
予防として、うがいや歯磨きをこまめにしましょう。妊娠中も歯科治療は可能なので、歯医者さんに相談してみるのもよいでしょう。
- 耳鳴りがするのですが、原因が分かりません。
- 耳鳴りや頭痛は、高血圧、視力の低下、歯の噛み合わせ、肩こりが原因で起こりますが、心当たりがなければ、自律神経失調症の可能性も。これは、孤独感やストレスを感じている人に多く見られます。
ショッピングや友人と楽しむなど、気分転換するのがおすすめです。それでも気になる場合は、お医者さんに相談しましょう。
- 目がかすみます。
- 血圧が高くなると、眼底の血管に変化が起こります。その症状は目がちらつく、かすむ、ものが二重に見える、目の前がキラキラ光ったり、目を閉じると火花が見えるなど千差万別です。この場合、お医者さんの検査を受け、安静にしましょう。
特に眼底出血(白いものが黄色く見えたり、ものが歪んで見えたりする)を起こしている場合には、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)が進んでいるか、慢性腎炎、高血圧症を起こしている可能性もあるので、早急にお医者さんの診察を。
- よだれが異常に増えて困っています。
- 妊娠初期には、つわりによってよだれが多くなります。激しい人では、一日に牛乳瓶2本分出ることも。必ずしもホルモンバランスの乱れが原因とはいえないので、注意が必要です。
その対策は、横になって休む、少量のパンやおかゆ、酸っぱいものを食べるなど、人によってさまざま。実用的なところでは、外出時にマスクをつける、梅味などの酸っぱさを感じる飴をなめるなどがあります。
つわりがおさまる頃には治るので、安心してください。
- 食べ物のにおいやタバコのにおいが少しでもすると、気分が悪くなります。
- 妊娠初期は、においに敏感になり、タバコや食べ物のにおい、悪臭や高温多湿などのストレスによってつわりが悪化することもあります。
そんなとき、パパは最大の被害者でもあり、加害者でもあります。これは、いつも近くにいるだけに、仕方のないこと。お酒やタバコのにおい、香水などに気をつけてもらいましょう。
なにより、パパにつわりに対する理解がないと、ママにとって悩みの種にもなります。健診に付き添ってもらうなど、ママの体が赤ちゃんのためにどのように変化しているのか、理解してもらうことが大切です。
- Copyright (C) 2008-2016 Babys! All Rights Reserved.