子どもの健康
神経・こころ[注意欠陥多動性障害(ADHD)]
起こりやすい時期 :
子供の頃というと、集中できる時間が短い、直ぐに飽きる、動き回る、気に入らないことがあるとかんしゃくを起こすといったことが多かれ少なかれあるものです。
けれど、そういったことが年齢に関係なく、度を越して起こってしまう場合があります。
学習障害(LD)との併発もみられることがあります。
原因
中枢神経や神経伝達物質の以上によって起きるといわれています。しかし根本的な原因はいまだ不明です。
症状
主な症状
多動的
不注意
衝動的
多動的・不注意・衝動的といったものが主な症状とされています。
落ち着きがない・集中力がない・すぐにイライラするなどは幼年期であれば誰にでもあるものです。しかし、ADHDの場合は年齢不相応に、またそれらの行動が度を越している状態にあります。診断が出来る年齢は3歳くらいからといわれています。
治療・対処法
中枢神経刺激薬が有効とされていますが、副作用もあるため、観察に注意が必要となります。
日常生活としては、「○○してはだめ」よりも、「こうすると良いよ」など、否定ではなく、明確に示してあげるようにしましょう。
また、1度に沢山のことを示してしまうと混乱しやすいので、1つを行ったらまた1つと順々に根気よく示していきましょう。
社会生活の中で病気の症状を理解されずに、否定され続けてしまうと、自己否定や暴力につながることもあるため、学校や社会での協力を得ることが必要です。