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コミュニケーション[子育てエッセイ]
1才5〜6ヶ月

反抗期の秘密

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個人差はありますが、第一次反抗期は1~3才に訪れます。 この間まで、ママのすることや言うことに喜んで従っていたのに、突然、何を言っても「いや」、「だめ」が始まるため、戸惑われるママも多いことでしょう。
「反抗期は大変」という話をよく聞かれると思いますが、どんな風に大変なのか楽しみにするくらいの余裕をもって、その時を迎えられるといいですね。

10代の思春期の頃の第二次反抗期は、ご自分の記憶にある方も多いでしょう。中には、反抗期がなく過ごされる方もいらっしゃるようですが、ぜひ、思い切り反抗する「反抗期」を心ゆくまで過ごして欲しいと思うのです。

では、それはなぜでしょうか・・・?


ぶつかって、受け入れて、信頼関係が生まれます

反抗期のない子どもは、親の目には「いい子」にうつりますが、どうやら「親に気を使っている」ようなのです。ぶつかっても何をしても親に受け入れられるという安心感があってこそ、気兼ねなく反抗期が過ごせます。

思春期の頃、とても激しい反抗期を過ごしたという方々の話を聞くと、「すごい反抗をしていたけど、ある日、突然反抗するのがバカらしくなった。今では親ととても仲良くしている」、「今思い返せば、なぜあんなに反抗したのかと思うけれど、あれに負けなかった親もすごい」、「すごかったよ。殴ったりもしたけど、今では親をかばってやんなきゃな…と思っている」と言って、しっかりと親との信頼関係を持っているようです。

第一次反抗期でも、子どもは親の弱点をつくかのように反抗しますが、それは「私のこと、愛している?」という激しい問いかけなのかもしれません。気兼ねなく、何でもぶつかってもらえる親になりたいですね。

反抗期のお子さんと、ママの気持ちが伝わるお声を紹介します。

朝起きて、パジャマを脱いで、服を着る―-という訳にはいかない。パジャマは脱ぐけれども、服は着ない。むりやり着せても、以前だったら私が諦めて脱がせるまで泣いているし、今だったら自分で脱いでしまう。私の友人が「裸って気持ちいいもんね」と言うと、やっと理解者があらわれたとばかりに、嬉しそうに声を出していた。
一人でパンツを履くようになった頃、見るに見かねて、つい手を出してしまっていた。そういう時は、プイとどこかに行ってしまう。見ているとつい手が出てしまうので、他のことをするようにしていた。最近はやっと手伝わせてくれるようになった。「パンツはここから履くといいよ」、「手ってはここから出すんだよ」と言っても、嫌がらずに聞いてくれる。
(1才8ヶ月 Aちゃん  T.Sさん)


一歩、二歩と歩数が増えるに比例して、ヤダ!ダメ!の声も多くなってきました。あまりに急激な変化だったので、始めのうちは「どうしちゃったのかしら?」と成長の一つの過程であることにも気付かず、悪くなってきたとビックリしました。 一歩家を出た途端、自分の好きな方へどんどん歩いていってしまい、スーパーやデパートなどではとても私の用などできない状態でした。しっかり手を握ったり、腕をつかんだり、洋服の後ろをつかんだりしていても、ダメダメと逃げ回り、気に入らないと座り込んで怒るのです。車の怖さも知らず、興味のあるものには手当り次第に触ってしまうし、手を付けられません。
ある日、お店に入る前に抱っこして、静かに、お店のものはAちゃんのものではないので触ってはいけないと話し、ウンという返事がありました。それはたった一度でしたのに、不思議なほど手を出さなくなりました。手をつなぐことも、車の音や姿を見ると私にピタッとくっついて、これまで無理矢理捕まえていたのを、人指し指を一本出しておくと自分の方からしっかり握って、一生懸命歩くようになりました。
試行錯誤の上で気づいたことは、親のやらせたいことと子どものやりたいことは違うので、無理矢理、ムキになればなるほど子どもも抵抗してくることです。自分のおもちゃよりも、私の手にしているものは何でもやってみたいのです。「掃除をしよう」と言うとさっさと掃除機のところに行き、コードを引っ張り出し、コンセントを差して、手元のスイッチを自分でONします。そうなったら、30分は離しません。コタツの下とか、部屋の隅とか、上手にゴミを探しながらかけています。そうなったら、その30分は諦めて、私は他の台所の仕事にとりかかります。その後、「Aちゃんの次はお母さん。その次はまたAちゃん。順番だから貸してね」と言うと、だんだんと順番ということがわかってきました。それまでは、私も無理矢理、子どもも絶対離さない、で大騒ぎだったのです。
そして、もう一つ。忙しい時やどうしてもやらせたい時などは、ついイライラして大声になったり繰り返し言ったりしていましたが、大声は子どもには通用しないようです。そして、一度言えば、しっかり分かっているのです。
「テレビから離れて見てね」、「ミルクは座って飲んでね」など、耳元でささやくと、大声よりも効果てきめんです。耳を澄ませて、集中して聞こうとします。何かしている時に注意する時も、一度でいいのです。聞いていないようでいて、しばらくすると、ちゃんとその通りにしています。
寝顔を見ながら一日を反省し、次の成長がどのような形で現れてくるか、楽しみにしています。
(1才6ヶ月 Aちゃん  N.Yさん)


どうやら反抗期を乗り切る鍵は「信頼」にあるようです。
ついつい心配で手を出したり、無理矢理にでもわかってほしいという親心に、子どもは「大丈夫だから信用して!」と主張をしているようです。
反抗期は成長の大切なステップ、親子の絆が深まる時です。
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