子どもの健康
神経・こころ[学習障害(LD)]
起こりやすい時期 :
学習障害(Learning Disability)は、基本的に知的発達の遅れはないものの、特定の学習が困難な状態をいいます。 主に、話す・書く・計算する・聞く・考えるなどのいずれか1つ以上のことが出来ないといった障害です。
原因
中枢神経系の障害と言われていますが、きちんとした原因はよく分かっていませんが、遺伝や育て方などの環境的な要因は関係ないようです。
症状
主な症状
読み書き計算が出来ない
集団行動が苦手
■読み書き計算が出来ない
声に出して読めるが理解していない、会話は出来るが声に出して読めない、言葉からながれを感じ取ることが出来ない、文字が書けない、自分の考えを文章に出来ない、計算が遅い、九九を計算として使えない
など、~はできるのに・・・出来ないといったような応用がきかない状態です。
■集団行動が苦手
筋道を立てて会話をすることが難しかったり、場の空気を読むことが難しいことも多く、集団生活に対応できないこともあります。
幼児期の特徴としては、
●言葉の遅れがあり、語彙も少ない
●緊張しやすい・集中力がない・落ち着きがない・順番が守れない・ボーっとしていることが多い
●何かに執拗に執着する・出来ること出来ないことの差が大きい
学習障害と混同または合併するものに、
注意欠陥多動性障害(ADHD)や
アスペルガー症候群というものがあります。
また、そのほかにも
てんかんや
チック症を合併している場合もあります。その場合はまずそちらの治療をしたうえで、対応していきましょう。
特に幼児期は健常児であっても発達の段階で同じような行動が見られることもあり、難しいところです。学校に通うようになってから表面化してくることも多いです。
治療・対処法
学習障害そのものが完治するという可能性は低いようです。障害そのものを個性として認めてあげること、そして好きなこと、得意なことを見つけて応援してあげることがとても大切です。
しつけに関しても、出来ないから仕方ないではなく、根気よく教えてあげましょう。 その中で、出来る限りのことを出来るようにするということが大切です。