妊娠・出産応援サイト 電子母子手帳 Babys!
メニュー

プレママ
こんにちは赤ちゃん! 初心者ママの子育てをサポート

Babys! > ビギナーママ > 子どもの健康 > 耳鼻咽喉:中耳炎

子どもの健康
耳鼻咽喉[中耳炎]

起こりやすい時期 : 6ヶ月~5才

中耳炎は子どもに多い病気で、放置しておくと慢性化して難聴を引き起こすこともあります。風邪を引いたときには、こまめに鼻をかみ、細菌が中耳にいかないようにすることが大切です。
鼓膜の奥を中耳といい、この中耳は喚気のため鼻の奥(上咽頭)と連絡していますが、この通路を「耳管」といいます。中耳炎は鼻の奥にいる細菌が耳管を通って中耳に感染すると起こります。子どもは耳管が短く、傾斜もなだらかなため、細菌が中耳に到達しやすく、そのため中耳炎は5~6才までの子どもに多いといわれています。


原因
中耳と上咽頭(鼻の奥あるいは喉の上の方)をつないでいる耳管を通じて、鼻や喉のほうから細菌が入り込むために、中耳が炎症を起こします。
子どもの場合、風邪をひいたのをきっかけに発病することが多く、治りきらないまま放置すると慢性中耳炎や滲出性中耳炎に移行することがあります。


症状
主な症状
発熱
耳の痛み
耳だれ
難聴


主な症状は、熱が出る、耳が痛む、耳だれが出る、難聴が起こる、耳が詰まった感じがするなどです。大人の場合は熱が出ないことが多いです。また、言葉が話せない小さな子どもの場合は、うまく症状を伝えることができませんので、「耳に手をやる」、「不機嫌になる」など、子どもの様子をチェックして早く察知してあげることが大切です。


治療・対処法
症状が軽い場合は解熱剤などで熱を下げて、体調を良くすれば治ります。38度以上の熱があったり、耳だれを伴っているなど、比較的に症状が重い場合は抗生物質を服用します。抗生物質を飲み始めるとすぐに炎症がおさまり、痛みもやわらいできます。ただし、途中で薬をやめると、急性中耳炎が滲出性中耳炎に移行する場合があるため、必ず医師の指示に従いましょう。

膿がたまって症状が重くなった場合、鼓膜を切ってうみを出すこともあります。鼓膜はすぐに再生するので、耳が聞こえなくなるようなことはありません。切開して膿など悪い部分を出してしまうと、痛みや熱がとれて楽になり、治りも早いという結果がでています。

イメージ
風邪をひくと出てくる黄色い鼻汁には、ウイルスや細菌がいっぱいですから、たまった鼻汁は、こまめに取ってあげることが大事です。赤ちゃんや小さなお子様の場合は、大人が口で吸ってあげたり、ノーズクリーナー(専用のスポイト)で吸い取るなどしましょう。

滲出性中耳炎は、中耳に液体のたまる病気で、多くの場合急性中耳炎に引き続いておこる病気です。その病因に関しては、現在もまだ不明の部分が多いため、急性中耳炎に気付かれないまま滲出性中耳炎になる場合も少なくないようです。
鼓膜の後の中耳腔に液が溜まり、鼓膜が振動しない状態になるので、呼んでもふりむかない、返事をしないなど、難聴の症状が少しでも感じられる場合は、速やかに耳鼻科でみてもらいましょう。

慢性中耳炎は、急性中耳炎や滲出性中耳炎、または鼓膜外傷などが治りきらずに、鼓膜に穿孔を残したままの状態になっているものを指します。悪臭のする膿が絶えず出て治りにくくなり、耳が聞こえにくくなったり、難聴になったりすることがあります。
耳の消毒、洗浄などの処置や、抗生物質の投与によって、感染を抑えることにより耳だれを止め、抗生物質の点耳薬も適宜用い、その上で適切な時期を選び、手術に踏み切ることが多い病気です。

このように中耳炎は症状が進むと手術などが必要になる軽視できない病気の1つであり、繰り返しかかる子どもがとても多いのも特徴の1つです。
片方の鼻の穴を押しつぶして遠くへ鼻水を飛ばす、いわゆる手鼻をかむ遊びなどで、正しい鼻のかみ方を教えれば、中耳炎の予防になるので、小さい頃から正しく鼻をかむ癖をつけるようにしましょう。
ページトップへ戻る