コミュニケーション[子育てエッセイ]
12〜15週
赤ちゃんはおなかの外に興味津々
赤ちゃんが豊かな感受性を持ち、いろいろなことを感じ取っていることは、先月お伝えしましたね。赤ちゃんへの話しかけは慣れてきましたか?
実は、赤ちゃんは感じているだけではなく、積極的にいろいろなことを知りたがっている存在でもあるのです。おなかの外のことにも興味津々です。
例えば、小さい頃に遊んだ「かくれんぼ」を思い出してみてください。始めのうちは、うまく隠れたことに得意げな気持ちでいるのですが、鬼がなかなか自分を見つけてくれないと、だんだん外の様子が気になってきませんでしたか?そんな時、お友達がどんどん見つかっていく気配を感じると、みんながどうしているのか、外の様子が気になって仕方がなくなり、そっと覗いて見たりしましたね。
もしかしたら、おなかの赤ちゃんもそんな気持ちでいるのかもしれません。
赤ちゃんが、外の様子が気になって仕方がないとしたら、どんなことを赤ちゃんに話しかけてあげますか?
おなかの外の様子を伝えてあげて
おなかの中にいる自分を想像してみましょう。
例えば、夕方になると、おなかの外からトントントントントンという規則的な音が聞こえてきます。カチンという音がすると、周りからポワンと暖かい感じがしてきます。リリリリリーン、リリリリリリーンという音が聞こえると、ママの嬉しそうな声が響いてきて、気持ちが温かくなるような気がします。
「なに、なに?何があったの?」・・・そう聞きたくなりませんか?
例えばお食事を作っている時、包丁で何かを切っている時には、トントントントンという規則的な音が聞こえます。カチンとガスを点ければ、赤ちゃんのおなかの周りが暖かくなって、その熱気は赤ちゃんにも伝わるでしょう。
パパから「これから帰るよ」という電話があれば、ママの気持ちはフワっと嬉しくなって、パパのお帰りを心待ちにするでしょう。大変、まだご飯ができていないわ!と慌てるママがいらっしゃるかもしれませんが・・・。
妊婦 おなかの赤ちゃんにそんな様子を伝えてあげると、きっと赤ちゃんもおなかの外の様子や、ママの気持ちをより深く感じ取ってくれるようになるでしょう。まだ胎動も感じないのに、本当に赤ちゃんに伝わっているのかしら?なんて心配をする方もいらっしゃるでしょうが、先月もお伝えした通り、「分かっている」と信じることが大切なのです。
「赤ちゃんは心ある存在として扱われることによって、心が育っていく」と言われています。
赤ちゃんはおなかの外のことをそっくり伝えてもらうことで、おなかの外のことを感じてワクワクしたり、ママの気持ちをより感じたりできるようになるのです。