いよいよ出産
出産から退院まで
[お産のサイン]
臨月に入ると、健診が週1回になり、子宮口が何センチ開いたかを毎回教えてくれます。いよいよ出産が近づいていることを自覚することでしょう。
出産が近づくにつれ、赤ちゃんがだんだん下に降りてきて、骨盤に頭がすっぽり入ります。そのため、胎動があまり感じられなくなり、今まで圧迫されていた胃がすっきりし、食欲が戻ってきます。また、子宮が不規則に収縮し、お腹の張りを感じるようになります。おりものも増えてきます。
お産が始まるサインは、おしるし・陣痛・破水の3つです。
おしるし
おしるしは子宮の収縮により、赤ちゃんの入っている卵膜の一部がはがれて出血したものです。ごく少量で、おりものに血が混じった程度ですが、人によってなかったり気づかなかったり、量にも色にも個人差があります。
おしるしがあってから1~2日で陣痛が始まることが多いですが、必ずというわけではないので、準備を万全に整えて、あわてずに様子を見ましょう。
生理のように出血が多い場合や塊が混じる場合、ひどい痛みがある場合はすぐにお医者さんに行きましょう。
陣痛
「とにかく痛い」と、よく聞くだけに初産のママは不安でしょう。陣痛は“痛み”というより“子宮の収縮”です。始めのうちはお腹が張る感じや重い生理痛のような感じで、それがだんだん規則的に、間隔が短くなってきます。
陣痛が始まってからお産まで、初産婦で平均15~19時間もあります。これから始まる大仕事に向けて腹ごしらえをしたり、シャワーを浴びたり、リラックスして臨みましょう。およそ10分間隔になったら病院に連絡し、入院します。
破水
赤ちゃんの入っている卵膜が破れ、羊水が流れ出るのが破水です。羊水は無色、無臭です。
通常、分娩第1期の後半頃に起こりますが、陣痛が始まる前に破水してしまう場合もあります。この場合はすぐに病院へ。破水から時間が経つほど赤ちゃんの感染の危険度が高くなります。