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子どもの健康
消化器[胆道閉鎖症]

起こりやすい時期 : 0ヶ月〜
胆道閉鎖症は、肝臓から十二指腸へ流れ出る胆汁が、通り道の胆道が、生まれつきもしくは生後まもなく閉じているために、通ることが出来ず、胆汁を排泄できない病気です。

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原因
原因はいまだわかっていませんが、胎内で一度作られた胆道が何らかの炎症でつまってしまうことが多いとされています。
約10000人に1人の割合で発生し、男の子より女の子の方が2倍多いとされています。


症状
主な症状
薄い黄色や明るいレモンイエロー、うぐいす色や白っぽい便
黄疸


生後まもなく、眼球結膜や皮膚が黄色くなる(黄疸)、白っぽい便が出る(白~クリーム色や薄い黄色、淡黄緑色、灰色の場合もある)、オシッコの色が濃くなる、上腹部に硬いものが触れるなどがあります。
また、中には異常にミルクを飲む、異常に吐く場合もあるといわれています。


検査・診断
血液検査・尿検査・腹部超音波検査・十二指腸超音波検査・肝胆道シンチグラムなどを必要に応じて行います。


治療・対処法
胆道の閉塞を取り除く方法(葛西式)と、肝臓そのものを取り替える肝移植という方法があります。
色々なタイプがあるので、閉塞の状態によって手術方法は異なりますが、多くの場合、肝臓の出口で閉塞しているため、この場合は葛西式を行います。
ただし、葛西式を行う場合、生後60日以内が望ましいとされています。60日を越えると、肝臓の機能が落ち、胆汁排泄効果が弱まると言われています。
出来る限り早期の手術が望ましいと考えられています。

葛西式を行い黄疸がなくなるまでに2ヶ月はかかるとされています。また、手術をうけても黄疸がなくならない場合、肝移植が必要になってきます。
また、一旦は黄疸が消失しても、徐々に肝臓が硬くなる場合には、肝硬変から肝不全に進み、結果的に肝移植が必要になる場合もあります。

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葛西式
肝臓の外にある胆管を全て取り除き、肝臓にある胆汁の出口と腸管をつなぎます。


便カラーカード
2012年4月より配布される、新しい様式の母子健康手帳には「便カラーカード」が添付されるようになります。
早期発見、早めの手術ほど予後がいいとされるので、このカードを参考に赤ちゃんの便色をチェックし、気になる場合は早めにお医者さんへ行きましょう。

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[参考写真]便カラーカード見本
※赤ちゃんの便の観察は実際のカードを使って行ってください。
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