コミュニケーション[子育てエッセイ]
2才3〜4ヶ月
ダメ!いけません!は、もう少し待って
「ダメ!」、「いけません!」この頃の子どもたちには、ついこう言いたくなる時も多くて、それをもう少し待とうと言われても、じゃあ、どうすればいいの!? という気持ちかもしれません。
でも、なぜダメなのか?いけないのか?といった理由なく、頭ごなしに言われても、今の時期にはまだ理解することはできません。
ママの勢いや恐い顔を見て、その時は手を止めたとしても、きっとまたすぐに繰り返すでしょう。もしくは、何が良くて何がいけないのか充分に理解することができなくて、何に対しても臆病になってしまうかもしれません。
「ダメ!」、「いけません!」は3才になってから
「ダメ!」、「いけません!」が有効に効果を現すのは、3才になってからです。ですが、これはそれまでの間にむやみに「ダメ!」、「いけません!」を言われていないことが前提です。
3才になると、今言われたのはなぜか?どうしてか?ということをこれまでの経験から理解することができるようになります。ところが、これまでにその言葉を言われ続けていると、いざ有効な3才になっても「またか」と思って反応しなくなってしまっているのです。
そればかりか、わざと悪いことをやって親の反応を見たり、いわゆる「手に負えない」という状態になってしまいます。
子どもは、かわいいだけの存在ではありません。親は、時には忍耐や我慢を強いられます。でも、子どもの成長を願うのであれば、今、この時期が最も親の我慢が必要な時期かも知れません。親も子どもも、正念場の時期なのです。