コミュニケーション[子育てエッセイ]
7〜8ヶ月
成長の過程を知っておこう
離乳食は進んでいますか?
離乳食に関しては、食べる・食べないだけでなく、しつけの面でもいろいろと悩みが多いものです。
お子さんは、今どんな時期でしょうか?
スプーンを欲しがって困る。自分で食べたがるけれど、周囲に食べものが散ってひどい状態になる。食べ歩きをするので、ちゃんと座って食べて欲しい。何度もスプーンを落としては拾わせるのを止めさせたい。食べ物をわざとこぼす。嫌いな物はガンとして口を開けない。
これは、離乳食に関していずれ必ずやってくる状態です。まさかそんなことは…と思っても、必ずその時期がやってきます。ウチはしつけとしてそんなことはさせないわ!と思っていても誰もが必ず通る道です。
そして、何も知らずにその時期がやってくると、必ず悩みます。どうしたら止めさせられるのだろう?しつけに失敗したのかしら?このまま直らなかったらどうしよう…。
まずは、これらが必ず通る道であることを知っておいてください。その時はうんざりするかもしれませんが、いつか、必ず終わる日が来ます。子どもの成長の過程を知っておくことは、ママのイライラや、悩みを確実に少なくしてくれます。
子どもの意志を尊重し、見守ること
対処方法は、叱るのではなく、見守ることなのです。スプーンを持ってもまだ口にうまく入れることはできないので、ご飯はとんでもないところに飛んでいったりします。スプーンではうまく食べられないので、手でぐちゃぐちゃにしながら食べたりします。でも、うまくできないからと言って、食べる意欲を表し始めた子どもの手に届かないようにして、全てを口に運んであげていたら、2~3才になっても、口を開けて待つだけの子どもになってしまいます。
子どもが自分で食べたがるようになったら、子ども自身が食べるのを、時に手伝いながら見守るしかないのです。成長すれば、必ず上手に食べられるようになります。ママとパパがちゃんと美味しく楽しく食べていれば、座って、上手に食べられるようになっていきます。
離乳食に限らず、子どもの成長の過程で通る道は、あらかじめ知っている方が、ママの負担はぐっと減るでしょう。今はママ一筋の子どもたちですが、1才を過ぎればウソのように反抗をし始めます。今はまとわりつかれてうっとうしいと思うことがあっても、反抗期となれば、何でもイヤイヤと逃げ回ります。そして、成長の一過程であるこうした変化を「悪い子になった」と感じるママも少なくないようです。
しかし、どんなに大変でも、その時期ならではの子どもの様子を楽しめるのは今しかないのですから、子どもが成長していく複雑な過程や心の変化を受け入れながら、楽しんでいきましょう。