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コミュニケーション[子育てエッセイ]
20〜23週

少し早いけど、出産のことを考えよう

少し早いようですが、出産のことを考えてみましょう。心が満たされる出産をするための心と体の準備は、もう始まっています。

出産の始まりを決めるのは赤ちゃんだということは、ご存知でしょうか?生まれて来るための全ての準備が整った時、赤ちゃんの方から出産を促すホルモンが送られるのです。
そして、出産に向けて準備を進めてきたママの体は、それを受け止めて陣痛をおこしていくのです。
妊娠、出産は、自然の神秘的な営みの中にあります。赤ちゃんの自ら生まれようとする力を応援してあげるのが、出産かもしれません。赤ちゃんやご自分の体から送られてくるサインを受け止めていくことができれば、赤ちゃんにもママにも、自然の力が応援してくれる素晴らしい出産が体験できるでしょう。

とは言っても、私たちの毎日は、自然の営みを感じることとはずいぶんかけ離れてきています。その中で、出産だけを自然に・・・というのは無理があるかもしれません。まずは、日々の中で身の回りにある自然の営みを感じ、自然のサイクルを取り戻していくことが、今からできる出産への大切な準備と言えるでしょう。
先生や助産師さんにお任せする出産ではなく、自分の体を感じ、赤ちゃんのことを感じて、内なる自然と環境としての自然を自分の呼吸で調和させて、赤ちゃんをこの世界へと送り出してあげるのです。


自分の体の声をきく

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ある助産院で出産した方から伺ったお話です。妊娠9ヶ月に入っても、その助産師さんは、呼吸法のことを考えるのはまだ早いと言って何も教えてくれなかったそうです。そして臨月に入ったある日、「もういいわね」と言って、ご主人と二人で高尾山に登ってくるように指示されたそうです。臨月の大きなお腹で山を登るのは、とても苦しかったと言います。でも、その苦しい時に何とか楽になるように、自分から呼吸を工夫しだしたそうです。そのことを助産師さんに話したら「そう、それよ!呼吸は、あなたが自分の体の声を聞いて行なうものなのよ」と仰ったそうです。

こうした自らの要求を感じて応えるためには、体づくりがとても重要になります。
つまり、体を充分に動かしておくということです。体を動かせば動かすほど安産と言われていますので、健康チェックがOKだった方は、毎日たっぷり歩いたり、スタジオワークに参加したり、充分に体を動かしましょう。スクワットも、出産のための筋肉を鍛えるためにはとても役立ちます。
たっぷりと動かした体は、感覚の受容器としてとても敏感になりますので、体を動かしながら、ご自分自身の体を更に深く感じていきましょう。

体や自然の声を聞く力は、元々だれにでも備わっているものです。それを取り戻すには、体を動かしてその感覚を感じるとともに、身近な自然に目を向けてみましょう。
例えば、朝になると明るくなり、夕方がくれば暗くなる。一日のうちでも刻々と空と雲の様子は変わっていきます。冬、短かった日が、冬至を過ぎれば徐々に長くなっていきます。長かった影は、夏が近づくにつれて短くなっていきます。
そんな誰の身の回りにもある自然の営みを感じて、急いでいるからといって決してショートカットすることのできない一日24時間、一年365日の時間の流れを感じていけるといいですね。
きっと大いなる自然からの声があなたにも届いて、自然な出産への入り口を開いてくれるでしょう。

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