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子どもの健康
感染症[水ぼうそう]

起こりやすい時期 : 2才~10才

イメージ
水ぼうそうは生後3ヶ月以内の乳児や成人には少なく、集団生活を始めた幼児、2~10才くらいまでの子どもに多い病気で、毎年流行します。感染力が強く、次々と兄弟にうつっていきます。
1日いっしょに遊んでいたら30%、兄弟なら70%ぐらいの確率でうつると考えられています。
水痘・帯状疱疹ウイルスによって起き、飛沫感染によってどんどんと広がっていきます。潜伏期間は2週間で、全身に次々と小さな水ぶくれが現れ、発熱、かゆみを伴います。
水ぼうそうは法定伝染病に定められているため、完全にかさぶたになるまで幼稚園や学校などは休まなければなりません。


原因
ヒトヘルペスウイルス群の1つである水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こります。このウイルスは、水ぼうそうと帯状疱疹(ヘルペス)という2つの病気を起こします。


症状
主な症状
小さな赤い発疹
小豆粒大の水疱(全身)
強いかゆみ
38度前後の発熱
発疹、水疱、かさぶたが入り混じった状態


最初は赤くて小さい発疹が、体の中心あたりに2~3個現れ、それから半日くらいの間に、頭、顔、腕、足などの全身に広がります。また、口の中や、まれにまぶたと目の結膜に現れることもあります。
発疹は1日経つと、強いかゆみを伴う水疱に変わります。最初の発疹が現れてから3~4日の間に新しい発疹が次々と現れて、水疱に変わります。水疱は、3~4日経つと乾いてかさぶたに変わるため、病気のピーク時には、発疹と水疱、かさぶたが入り混じった状態になります。また、すべてのかさぶたが自然にはがれ落ちるまで約3週間かかります。
発疹が現れると同時に発熱を併発します。10才くらいまでは、熱もそれほど高くなく、37~38度が3~5日間続きます。発疹の数が多いほど熱は高くなる傾向があり、重症になると39度前後の熱が1週間近く続く場合があります。新しい発疹が現れなくなると熱は徐々に下がっていきます。


治療・対処法
病院では、かゆみを抑えたり、二次感染を防ぐぬり薬や飲み薬が処方されますが、ひどい場合には水痘ウイルスに直接きく、抗ウイルス剤が処方される場合があります。薬をつけても、あまりにかゆがるときは、医師に相談してください。水ぼうそうの熱を下げるために解熱剤としてアスピリンを使うと、肝臓障害や強い意識障害を起こすライ症候群を起こすことがあるので、解熱剤は必ず医師に処方されたものを使いましょう。

1才を過ぎると、予防接種を受けることができますが、この予防接種は任意接種なので、費用は自費となります。但し、予防接種を受けておけば、ほとんどの子どもがかからないか、かかっても軽くすみます。
水ぼうそうは感染力が強いので、病院で受診する際は「水ぼうそうかもしれません」と伝え、周りの方に配慮をしましょう。できれば事前に電話で知らせておく方が良いでしょう。水疱が現れている間は、人への強い感染力を持っています。全ての水疱がかさぶたになるまでは外出を控えるようにしましょう。

現在はゾビラックスという水疱瘡の特効薬が出ています。このゾビラックスというお薬は発症して2日以内に服用を開始すれば、症状を軽くする効果が認めれています。

発疹や水疱をかきむしらないようにするため、子どもの爪は短く切りましょう。予防のために手袋をはめてあげるのも良いでしょう。お母さんの手と子どもの手には、ウイルスがついている場合があるので、殺菌効果の高い石鹸でよく洗って清潔にします。

水疱がかさぶたになるまでは、入浴を控えます。お尻や外陰部にできた水疱は、かさぶたになりにくいのでシャワーなどで洗い流し、よく乾かして清潔な状態にして、他の細菌感染を起こさないようにしましょう。水疱が潰れると衣類や寝具がどうしても汚れてしまいます。下着やパジャマ、シーツや枕カバーなどはこまめに替えてあげましょう。

水ぼうそうの跡は普通、1年ぐらいでだんだん目立たなくなります。細菌に感染したときは、とびひすることもあり、また多少跡が残ることもあります。また、水疱をかきこわして細菌がつき、化膿する場合もあります。この際もあとが残ることがあります。

水ぼうそうはまれに合併症を引き起こす可能性があります。脳炎や髄膜炎を起こす事もありますから、きちんと治療を受けましょう。

赤ちゃんの場合、母体からもらった免疫を持って生まれますが、この免疫力は弱いため、生まれたばかりの赤ちゃんでもかかる可能性があります。その原因はヒトヘルペスウイルス群にあり、このウイルスは一度感染すると体の中にすみついてしまいます。従って、生まれて初めて水痘・帯状疱疹ウイルスに感染すれば、水ぼうそうになりますが、水ぼうそうが治った後も、抵抗力が落ちたときなど、ウイルスが再び暴れ出すと、帯状疱疹になります。よって、帯状疱疹の人からうつって、赤ちゃんが水ぼうそうになることもまれにあるので、注意が必要です。
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