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子どもの健康
アレルギー[ぜんそく]

起こりやすい時期 : 1才~

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喘息は、何らかの原因で気管支の筋肉が収縮して狭くなり、同時に気道に痰(たん)などの分泌物が増えてつまるため呼吸困難を起こす病気です。
小児の喘息は成人の喘息に比べてアレルギー体質が原因のことが多く、90~95%がアトピー型と呼ばれるもので、特定のアレルギー原因物質(アレルゲン)に対する抗体が認められます。アレルゲンとして多いのは、ほこり、ダニ、カビ、花粉、ペットの毛、タバコの煙などです。また、天候の変化やかぜなどのウイルス感染も発作の引き金になります。
近年、喘息の本体は慢性の気道の炎症であることが分かり、この慢性の炎症を治療することが重要視されています。
喘息は主に10才以下で発病し、このうちの3分の2は3才以下、大部分は6才までに発病しています。男児が多く、女児の2倍です。但し、小児喘息の診断は、たった一回の診察では難しい病気です。かかりつけのお医者さんの継続的な診察で、正確に診断してもらうことが大切です。


原因
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喘息発作を引き起こす原因は実に数多くあります。ダニやハウスダストのアレルゲンなど生活環境の改善で減らせるものや、寒暖の激しい差や気圧の変化などの気象条件などどうにも対策がとれないこともあります。
また、子どもでも疲れなどのストレスが原因になる場合もあります。


症状
主な症状
ゼーゼー、ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)
息が苦しく、肩を挙げて呼吸する(呼吸困難)
胸の痛み
夜間や明け方に集中する咳きこみ
ほこりを吸い込んだり、動物が近づくと息苦しくなる
激しい運動をした後に息苦しくなり、なかなか治らない
風邪薬や咳止めを飲んでも治らない


喘息の咳はかぜの咳と違って発作性に反復して起こり、気管支が狭くなっているため、息を吸うよりも吐くことが困難で、呼気時にヒューヒューゼイゼイという音が聞かれます。また昼間は調子がよくても夜間や早朝に発作が強くなる傾向があります。
他には息が苦しい(呼吸困難)、胸が苦しい、咳がひどいなどがあげられます。


治療・対処法
喘息の治療は発作をまず抑えるための治療と、その治療によっていったん発作が落ち着いた後、長期的に気道炎症をコントロールするための治療とに分けられます。とくに喘息は慢性の気道炎症であるということから、長期的な管理が重要であると考えられるようになってきました。アメリカから喘息の診断や治療についてのガイドラインが発表され、日本でも成人・小児のガイドラインづくりがすすめられ、日本小児アレルギー学会によって「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン」が発表されました。

喘息の発作には小発作、中発作、大発作、呼吸不全に分類され、主治医から指示されている対応方法を行い、改善しない場合は医療機関を受診します。喘息発作時の苦痛を取り除くだけではなく、普段からの日常の管理が喘息の治療で最も重要であるとされています。

また、喘息の治療は長期にわたります。特に小児喘息は突然喘息発作がおこることもある不安定な病気のため、お医者さんの治療はもちろん重要ですが、私たち自身が小児喘息を知って、毎日の生活を通じて自己管理することが大切になります。

アレルゲンとなる物質がハウスダストやダニなどの場合は、衣類や家電をうまく使い、家庭内で上手にコントロールすることが大事です。毎日の掃除はもちろんのこと、細かな所まで手をかけてアレルゲンを除去しましょう。

喘息発作のサインは、呼吸の仕方、機嫌、食事、睡眠、遊び、会話など普段の変化が目安になります。このようないつもと違う変化は、病院にいるお医者さんではなく、家庭で子どもに一番接しているお母さんや家族で気づくことができるものです。
喘息発作のサインは子どもによって様々ですが、我慢強くて苦しさのサインを隠してしまったり、突然発作が悪化して現れたりとそれぞれ個性があります。当然、子どもによって発作の傾向に違いもありますから、子どもごとにご家庭での観察が大切になります。

軽症・中等症では、思春期までに軽快・治癒する傾向があるため、小児の喘息は、年を追って経過をみながら、生活の質が低下しないよう発作をコントロールしていくことが基本的な方針です。思春期は軽快に向かうことも多い時期である一方で、病院の受診率が低下し、薬の飲み忘れも多くなるため、重症の発作を起こすと喘息死につながりやすく注意が必要です。

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喘息の患者さんにピークフローメーターを用いた自己管理が大変重要だとされるようになりました。
ピークフローとは、十分息を吸い込んで思いっきり早く吐き出した時の最大の息の速さのことを指します。喘息発作が起きた際の気管支には、気道の収縮や粘膜の浮腫、分泌物の増加などをきたし、このピークフローは普段に比べ低下してしまいます。つまり、ピークフローは気管支の状態を表しているとされており、年少児の呼気速度に目盛りを合わせたピークフローメーターも発売され、お子さんに対する使用も盛んに行われています。 ピークフローメーターを希望される方は、かかりつけの医師と十分に相談された上で購入します。
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